今日の保育園看護師|初めての喘息症状、早期受診に繋げる観察と保護者対応

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保育園では、朝から咳と鼻水が出ている園児も少なくありません

特に春先は、黄砂や花粉の影響もあり、体調を崩している子が増える時期です

鼻水が出ていても機嫌がよく元気な子は見ていてすぐにわかりますが、
乳幼児園の場合、これまでなかった症状が急に現れることもあります

この記事では、喘息の症状が出た園児の登園時の様子から、看護師としての判断、保護者への連絡、その後の園での対応についてまとめました

登園時の様子

2歳の園児です
登園時、熱はありませんでしたが、鼻水と咳が出ており機嫌の悪さが気になっていました

喘息の既往はありません
朝のおやつが終わっても機嫌が悪く、担任の先生から離れようとしません

保育士
保育士

なんか元気ないですよね〜機嫌悪いし

おくら
おくら

なんかおかしいね、少し肩で呼吸している感じもあるし、息苦しいのかな?

胸の辺りを触ると、肺の中でゴロゴロと動いているような振動が手に伝わります
園にある簡易的な聴診器で胸の音を聞いてみることにしました

担任の先生に抱っこしてもらい、背中から胸の音を聞きます

プレイルームでは園児たちが遊んでいて賑やかな環境でしたが、ヒューという音ではなく、ザーっとしたざらつくような呼吸音がいう音が聞こえました

看護師としてのアセスメント

園児の様子から、まず喘息の可能性を考えました
呼吸の様子を見ると、肩を上げて呼吸しており、少し口をすぼめているようにも見えます

観察した症状は以下の通りです
・機嫌が悪い

・少し動くと担任の膝に座ろうとする
・熱はない
・鼻水は軽度
・咳が出ている
・胸の辺りにゴロゴロとした振動を触知
・肺音にザーッとするざらついた音
・肩を上げて呼吸をしているように見える
・唇は赤く、チアノーゼなし
・既往歴に喘息はない

おくら
おくら

機嫌も悪いし、肩で呼吸してる感じが気になるから、保護者の方に連絡してみましょう。病院で呼吸音聞いてもらった方がいいと思う

担任の先生と園長先生に伝え、保護者に連絡することにしました

保護者への連絡と引き渡し

今回は、症状の伝え方が担任の先生からは難しいと感じたため、担任の先生ではなく看護師の私から保護者の方へ電話をしまし

おくら
おくら

お子さんが、園に来てからあまり機嫌が良くないです。熱はないんですが、咳が少しつらそうです。あと肩で呼吸しているのが気になるので、病院で診てもらった方がいいかなって思ってご連絡しました

このように伝えると、保護者は30分ほどで迎えに来られるとのことでした
その間は職員室で絵本を読みながら静かに過ごしてもらいまいた

お迎え時の際には、電話で伝えた内容に加えて
・肺の音にざらついた感じ
・少し動くとつらそう
という点を説明し、病院で胸の音を確認してもらった方が安心だと思いますと伝えました

この時、「喘息の可能性」など、診断につながる言葉は使わないように意識しました

受診後の経過

夕方、保護者から園へ連絡がありました

保護者
保護者

病院に行ってきました。喘息と言われました。吸入を一日3回するように言われました。保育園でも対応していただくことは可能ですか?

上記の相談がありました

おくら
おくら

看護師が出勤している日は対応可能です。ネブライザーですか?
登園時に機械をお預かりしますので、お薬を中に入れてきてくださいね
次の受診日はいつですか?それまでは、園外活動もお休みして、園で静かに過ごしましょう

診断は喘息でした

早めに保護者に連絡し、受診につなげることができて良かったと思えた出来事でした

ネブライザー吸入の対応については、また別の記事でまとめたいと思います

今回の対応のポイント

今回の対応で大切だったと感じたポイントは2つあります
①いつもと違う園児の様子を担任の先生と共有すること
担任の先生が普段から園児の様子をよく見ているため、異変に早く気づくことができました

②看護師から保護者へ直接連絡し病院受診を勧めたこと
確定した症状ではないため、看護師の視点で気になる点を伝え、病院受診をすすめる形にしました

その結果、早い病院受診に繋げることができたのではないかと思います

保育園看護師として感じたこと

「肩で呼吸している」という私の表現が保育士から、「肩で呼吸をしている状態がわからなかった」と質問を受けました

確かに、喘息の子の呼吸は保育士にはわかりにくいことも多いと思います

実際に私も小児科の経験があるわけではないので、子どもの喘息症状には自信があるわけではありません

それでも、「いつもと違う」という感覚を担任の先生と共有できたことが、早めの受診につながったのだと思います

毎日の園児たちの様子を保育士は「生活」を、私は「健康面」を見る
それぞれの視点を合わせることで、より良い連携を築いていけると感じた出来事でした

今回の経験を経て、園とも相談し、酸素飽和度を確認できる機器などの備品体制をさらに整えていくことになりました
これからも、経験に頼りすぎず客観的な指標を持って判断できるよう準備していきたいと思います

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