先日あった、園児の体調変化の話です
保育園では、突然の体調変化にどう対応するか判断に迷うことがあります
保育園で「赤い便」や「血便のような便」が出た時、看護師としてどう判断し、どのように保護者へ伝えるかをまとめてみました
登園時の様子
3日ほど熱などの症状があり休んでいた園児
登園時から機嫌が悪く、

まだ体調が良くなってないんだろうな
と思って、熱や機嫌などを確認しながら様子をみていました
わたしの勤める保育園では、熱が37.5度以上で保護者連絡するとなっています
食事を食べないほど機嫌が悪い、下痢や嘔吐など感染を疑う症状の時も保護者へ連絡しています
お昼寝前のおむつチェック
お昼寝前のオムツ交換の時間、保育士さんから呼ばれました

おくらせんせい、みて〜、うんちが〜
(保育園では、保育士以外の大人もみんな先生と呼ばれています)
トイレに行きその子のオムツの中を覗くと、トマトを潰したような便がみられます

なんだろ?
便は水様で、明らかな下痢便でした
感染も疑って、トイレの中にいる子どもたちが外に出るまで待ってから、オムツを外します
園児はお腹が痛いのか、泣きっぱなしです


だいじょうぶだよ〜おなかがいたいね〜?
おしりをきれいにしてから、ママに電話してみようね
手袋と使い捨てのビニールエプロンを装着し、シャワールームでおしりを洗いました
おしりには傷はありません
看護師としてのアセスメント
トマトを潰したような赤い便を見たとき、まず血便の可能性を考えました
「感染性の下痢」なのか「血便」なのかを慎重に観察する必要を感じ、私が確認したポイントは以下の通りです
・便は、嘔吐下痢のときの「酸っぱい」「臭い」とは違う、生臭い臭い
・形はなく、少しゼリー状で、おむついっぱいにトマトを潰したような便が付着
・真っ赤ではない
・熱が出て休んでいた最初の2日間は下痢便があった
・昨日は下痢便もなし、食欲もあり、本日登園
・朝から機嫌が悪く、微熱(36.8〜37.0℃)
・入院歴がある
ただし、食べ物によって便の色が変わることもあるため、前日の食事内容や野菜ジュースなどの赤い食品を摂取していないかをお迎えの時に保護者へ確認することにしました
おむつはビニール袋を2重にして、保護者に持たせます
保護者への連絡と引き渡し
保育士から保護者に連絡してもらい、お迎えに来てもらいます
別室で絵本を読んで待っていると、すぐにお迎えに来てくれました
保護者への説明は以下の通りです

トマトを潰したような赤い便が出ていました
昨日の食事に赤い食べ物、トマトとか、にんじんが多かったということはないですか?
(特に赤い食べ物を食べた感じはなく、オムライスを食べたとのこと)
オムツの中の便を病院で見せてもらって、血便ではないか確認してもらえたらと思います
「血便と思います」とは言わず、今日1日の園児の様子を伝えて
オムツを入れたビニール袋を保護者へ渡し、引き渡しました
園で行った感染対策
園児がいたトイレは、0.02%〜0.1%の次亜塩素酸ナトリウム溶液をスプレーして、10分ほど置いてから水拭きしました
感染対策については、保育士の方々もプロです
すぐに、次亜塩素酸の入ったスプレー液を作ってくれて、次に入ってくる園児たちへの感染対策を行ってくれました
受診後の経過
夕方、保護者から連絡がありました
「以前入院した病院の主治医に連絡し受診したところ、そのまま検査入院になりました」
大事に至らず、ほっとした出来事でした
今回の対応のポイント
・園では「血便だと思います」とは言わず、保護者に病院での確認を促す
・既往歴や便の様子から冷静に看護師としてアセスメント
・手袋・ビニールエプロン・消毒で感染対策
今回は、園に看護師1人の状況での判断に少し焦った出来事でした
できるだけの情報から、早めの受診を促せるように整理して、保護者へ伝えるようにしました
「血便だと思います」などの不安を煽るような言葉は使わないようにして、病院で判断してもらえるようにオムツを持たせました
感染対策も、同僚の保育士さんたちとしっかり連携して行うことができ心強かったです
保育園看護師として感じたこと
保育園で赤い便が見られた場合、園では診断はできません
便の様子・園児の体調・既往歴などを整理し、保護者へ伝えて受診に繋げることが大切です
不安を煽る言葉は避けつつ、客観的な情報を伝えることが保育園看護師の大切な役割だと感じました
また看護師不在のときにも、保育士さんたちが対応してくれていますので、
体調不良の園児と、保護者への対応を統一できるように勉強会なども必要だな
と、保育園看護師の役割を再認識した出来事でした


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